中国での必需品!銀聯(UnionPay)の法人カードについて
近年、加盟店数と利用者数をすさまじい勢いで増やし続ける国際ブランド「銀聯(UnionPay)」。
きっと、中国への出張などが多いことから、この国際ブランドを採用している法人カードはないものかと探している方も少なくないのではないでしょうか?
法人カードにおいて、国際ブランドは非常に重要。
もし、利用する店舗が所持する法人カードの国際ブランドに対応していなければ、現金などで支払わなければいけません。
こういったトラブルを避けるために、銀聯の法人カードを導入したいと考えている方も多いことでしょう。
そこで今回は、国際ブランドに銀聯を採用している法人カードについて解説。
そもそもどういった国際ブランドなのか、また銀聯の法人カードはあるのか紹介していきます。
これから中国へ出張に向かう・銀聯の法人カードに興味があるという方は、ぜひ最後までご覧ください!
中国で絶大な人気を誇る国際ブランド!
「銀聯(UnionPay)」とは、世界に7つある国際ブランドの1つ。
中国をメインに事業を展開している会社が運営する国際ブランドのことです。
2002年に設立したのち、現在では国内外で400もの組織が加盟。
中国以外にも、日本・アメリカ・ドイツ・フランスといった国々に加盟店を広げていて、その数は約20ヵ国にも及びます。
では、銀聯はどれほどの加盟店数を抱えているのでしょうか?
2018年に銀聯が発表した情報によると、抱える加盟店数は以下の通りです。
- 加盟店数:約3,600万店
上記の通り、国際ブランドとして銀聯を採用している加盟店の数は、全世界で約3,600万店と驚異的!
この内、中国国内にある加盟店数が約1700万店にも上ります。
そのため、出張などで中国に赴く機会があるなら、銀聯の法人カードを所持している方が良いでしょう。
ちなみに、国際ブランドの中でトップのシェア数を誇る「VISA」の加盟店数は約3,900万店。
VISAを超えるとまではいかないものの、いかに銀聯が多くの店舗で採用されているかわかると思います。
銀聯が発行する法人カードは存在しない
中国でNo.1の人気を誇る銀聯。
この銀聯の法人カードを手に入れたいと考えているビジネスマンも多いことでしょう。
残念なことに銀聯の法人カードは、今のところありません。
なので、もし中国で現金払いを避けたいのであれば、銀聯の個人向けクレジットカードに入会する必要があります。
当然ながら、一般的な法人カードとは違い、引き落とし口座として法人・屋号口座を指定することはできません。
個人口座を引き落とし先に指定しなければいけないため、プライベートとビジネス上の支出がひとまとめになってしまいます。
結果として、法人カード導入による経費処理の簡略化は狙えないことでしょう。
ただ、銀聯の個人向けクレジットカードを法人カードのように扱うことはできます。
それが、ビジネス専用の決済カードとして銀聯の個人向けクレジットカードを利用するというものです。
そうすれば、発生する支出はビジネス上の経費だけ。
経費計上の手間が減るため、会計処理に掛かる負担を軽くできることでしょう。
とはいえ、あくまでも法人カードのように扱えるというだけです。
しかも、一般的な法人カードに備わるビジネスサポートサービスなどは全く備わっていません。
また、その他の性能面も、一般的な法人カードより優れているとは言い難いです。
よって、「頻繁に中国へ出張する」・「中国へ駐在する」という方以外は、一般的な法人カードの導入をおすすめします。
日本で取り扱っているのは2社だけ!
中国への出張などに備え、銀聯の個人向けクレジットカードを手に入れたいという方もいると思います。
そんな方に向けて、日本で銀聯の個人向けクレジットカードを取り扱っている2つの発行会社を紹介。
発行会社によって銀聯の個人向けクレジットカードの性能は異なるので、ぜひ参考にしてみてください!
三井住友
まず紹介するのは、ビジネスマンの間で知らない人はいないであろう「三井住友」です!
法人カードの発行会社として有名な三井住友では、銀聯の個人向けクレジットカードも取り扱っています。
三井住友が発行している銀聯の個人向けクレジットカードは、以下の2種類です。
カード名 | 三井住友銀聯カード | ANA銀聯カード | |
---|---|---|---|
券面 | ![]() |
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発行手数料 | 無料 | ||
年会費 | 無料 | ||
ポイント還元率 | 0.5% | ||
利用限度額 | 10~80万円 | ||
特徴 | ・中国現地で日本語によるサポートが受けられる ・最短3営業日で発行できる |
・「1ポイント = 1マイル」という高レートでANAマイルを貯められる |
上記の通り、性能面はほとんど一緒。
同じ発行会社が作成しているということもあり、大きな違いはありません。
ただ、申し込み資格が異なる点には注意が必要です。
ANA銀聯カードを申し込むためには、別途「ANA VISAカード」や「ANA マスターカード」などの所持が必須。
もしくは、新規にANAカードを申し込まなければいけません(※)。
(※ ANA法人カードは除く)
一方で三井住友銀聯カードの場合、高校生を除く18歳以上の方であれば、誰でも発行可能。
ANA銀聯カードのような条件が設けられていないため、比較的気軽に作成できます。
とはいえ、ANA銀聯カードには、マイルを貯めやすいという魅力があります。
そのため、飛行機を利用する際にコストカットを狙いたいなら、ANA銀聯カードを導入する方が良いでしょう。
三菱UFJニコス
三井住友から遅れること約2年、法人カードの発行会社「三菱UFJニコス」も銀聯カードの作成を開始!
発行対象は、三菱UFJニコスが発行する個人向けクレジットカードを既に所持している方となっています。
それでは、三菱UFJニコスが取り扱っている銀聯カードの概要を紹介します!
カード名 | MUFG銀聯カード | |
---|---|---|
券面 | ![]() |
![]() |
発行手数料 | 1,000円 (家族会員は300円) |
|
年会費 | 無料 | |
ポイント還元率 | 0.4% | |
利用限度額 | 公式サイト参照 | |
特徴 | ・海外にある銀聯加盟店で利用した際、通常時の2倍ポイントが貯まる ・中国にあるホテル・レストランの予約などに対応してくれる「ハローデスク」が利用できる |
三井住友が発行する銀聯カードとは違い、三菱UFJニコスでは発行手数料が必要。
掛かる手数料は1,000円と少額ですが、覚えておきましょう。
ただ、発行手数料が掛かる分、三井住友の銀聯カードにはない魅力があります。
それが、海外にある銀聯加盟店での利用時にポイントが通常の2倍貰えるところです。
なんと、この銀聯カードを加盟店で利用すれば、最大0.8%ものポイント還元率を実現可能。
法人カード・クレジットカードの平均的なポイント還元率より高い数値を実現できることから、中国での利用時にたくさんポイントを貯められることでしょう。
一般ランクや提携カードを所持していると、シルバーデザインの銀聯カードが発行されることになります。
他の選択肢を検討する方が得策
以上、銀聯の法人カードについての解説でした!
上述した通り、国際ブランドとして銀聯を採用している法人カードは、まだありません。
しかも、銀聯と比較すると加盟店数は少ないものの、中国の都市部ではVISAやMastercardの法人カードを使えることもあります。
そのため、よほどの理由がない限りは、一般的な法人カードを導入する方が良いでしょう。
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