JCBが発行する法人クレジットカードを比較!
法人クレジットカードの発行会社として確固たる地位を確立している「JCB」。
このJCBが発行する法人クレジットカードを比較したいと考えている方も少なくないことでしょう。
実は、JCBの法人クレジットカードは種類が豊富。
全部で3種類のシリーズを作成しているだけでなく、各シリーズごとにいくつかのランクが用意されています。
なので、自身に最適な法人クレジットカードを手に入れるためには、しっかりとした比較が大切です。
とはいえ、JCBが発行する法人クレジットカードのどういった項目を比較すれば良いのか、わからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、JCBの法人クレジットカード3種類を徹底比較!
各シリーズの特徴を紹介することに加え、ランクによって異なる性能面も比較します。
さらに、JCBの法人クレジットカードを導入する前に比較するべき項目も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
全部で3種類のシリーズを発行!それぞれの特徴とは?
早速、JCBが発行する3種類の法人クレジットカードを紹介します。
JCBが作成する法人クレジットカードのシリーズは、以下の3種類です。
- オリジナルシリーズ
- CARD Bizシリーズ
- ビジネスプラスシリーズ
では、上記3つのシリーズについて、詳しく紹介していきます。
オリジナルシリーズの特徴について
まずは、JCBが発行する法人クレジットカードの中でも、比較的スタンダードな性能を誇る「オリジナルシリーズ」です。
オリジナルシリーズのJCB法人クレジットカードでは、一般・ゴールド・プラチナといった3種類のランクを用意。
JCBが提供する豊富なサービスを備えていて、ポイントが貯めやすかったり、旅行傷害保険が手厚かったりと、様々な方に合う性能を有しています。
もちろん、オリジナルシリーズが持つ魅力は、万能な性能を有する点だけではありません。
他のシリーズと比較して、特にこのJCB法人クレジットカードが優れている点は、追加カードを無制限に発行できるところです。
例えば、オリジナルシリーズのJCB法人クレジットカードを導入して、自身が抱える全従業員に追加カードを支給したとします。
そうすれば、追加カードを所持している従業員は、様々な経費を法人クレジットカードで支払うことが可能です。
経費の立て替えや返還といった事務作業を省略できるため、経費処理の簡略化に繋がります。
そんな追加カードをオリジナルシリーズのJCB法人クレジットカードでは、何枚でも作成することができます!
経費処理に関する負担が比較的軽くなることは間違いないので、複数の従業員を抱える方にオリジナルシリーズはおすすめです。
従業員の数に合わせてETCカードを発行できるので、車での移動が多い事業にもおすすめのシリーズです。
CARD Bizシリーズの特徴について
JCBでは、2020年2月17日に新しい法人クレジットカードのシリーズをリリースしました。
それが、「CARD Bizシリーズ」というものです。
CARD Bizシリーズの特徴と言えば、マイルを貯められるところ。
貯めたポイントをANA・JALマイルに移行することができます。
なので、法人クレジットカードでマイルを貯めたいという方であれば、CARD Bizシリーズを導入する方が良いでしょう。
そんなCARD Bizシリーズには、ポイントをマイルに移行できるという特徴の他に、オリジナルシリーズにはない決定的な違いがあります。
その違いとは、「法人代表者・個人事業主の方が利用することだけを想定して作成されたシリーズ」というもの。
これは、このシリーズのJCB法人クレジットカードに追加カードを作成するサービスが備わっていないためです。
追加カードを発行できないということは、従業員にこの法人クレジットカードを支給できないということ。
経費処理の簡略化を目的にこのJCB法人クレジットカードを導入しても、追加カードは作成できないので注意してください。
しかし、従業員に支給することを考えていないのであれば、このシリーズのJCB法人クレジットカードはおすすめです!
オリジナルシリーズが持つ豊富な魅力に加え、マイルも貯められるため、法人クレジットカード自体の性能は比較的高いと言えます。
追加カードだけでなく、ETCカードも複数の従業員に配ることはできないので覚えておきましょう。
ビジネスプラスシリーズの特徴について
「ビジネスプラスシリーズ」とは、他2つのシリーズと同様に、法人代表者・個人事業主に向けて作成されているJCBの法人クレジットカードです。
プラチナランクは用意されておらず、一般・ゴールドの2種類から選ぶことができます。
このシリーズが持つ最大の特徴は、他2つのシリーズとは違う還元サービスを備えている点。
ビジネスプラスのJCB法人クレジットカードは、ポイントではなく、キャッシュバックによる還元サービスを採用しています。
この還元サービスは、JCB法人クレジットカードの月間利用額に応じてキャッシュバックが得られるというもの。
月間で最大15,000円ものキャッシュバックを獲得できるため、ポイントによる還元サービスよりも大幅な経費削減が実現できるかもしれません。
ただ、最大のキャッシュバックを獲得するためには、75万円もの月間利用額が必要です。
しかも、月間利用額として計算されるのは、「出張旅費・交通費・接待費・通信費」として法人クレジットカードを利用した分のみ。
キャッシュバックを得るまでのハードルが高いので、人によっては効率的に経費削減を図れない可能性があります。
とはいえ、このシリーズのJCB法人クレジットカードも、追加カードやETCカードを制限なく発行することが可能です。
例えば、車の使用頻度が比較的高い事業がこの法人クレジットカードを導入し、数人以上の従業員に追加カードを配ったとします。
この場合、交通費などで使用した追加カードの利用分もキャッシュバックの対象となります。
そのため、車での出張・営業などを頻繁に行う事業がこのシリーズのJCB法人クレジットカードを導入すれば、比較的簡単にキャッシュバックを獲得できることでしょう。
比較するべき項目4つを一挙紹介!
ここからは、JCB法人クレジットカードを比較する際に確認すべき項目を合計4つ一挙に紹介します。
還元サービスの種類
上述した通り、JCBの法人クレジットカードは、シリーズによって還元サービスが異なります。
そのため、JCBの法人クレジットカードを導入する際は、還元サービスを比較するようにしましょう。
ビジネスプラスシリーズでは、キャッシュバックによる還元サービスを採用。
もし、従業員が頻繁に出張などを行うのであれば、他の還元サービスより比較的大きくコストカットを狙えるはずです。
ただ、この還元サービスの場合、出張旅費や交通費に対してしかキャッシュバックを得ることができません。
還元を獲得できるシチュエーションが非常に限定的なので、十分に恩恵が受けられる方は限られることでしょう。
一方で、オリジナルシリーズやCARD Bizシリーズでは、ポイントによる還元サービスを採用しています。
この還元サービスであれば、より多岐にわたる状況でポイントを貯めることができます!
例えば、オリジナルシリーズとビジネスプラスシリーズの法人カードで、それぞれ100万円分の利用があったとします。
この内、出張旅費で50万円・接待で30万円・備品の購入で20万円使用した場合、ビジネスプラスでは50万円分の利用額に対してのみ還元を得ることが可能です。
しかし、オリジナルシリーズであれば、これら全ての利用に対してポイントを貯めることができます!
そのため、人によってはこの還元サービスの方が適しているかもしれません。
このように、還元サービスによって、恩恵が受けられる状況というのは様々。
自身がどういったシーンで還元を受けたいか洗い出してから、還元サービスの種類を比較するようにしてください。
追加カードの発行サービス
追加カードの発行サービスに関しても、JCBの法人クレジットカードを比較する際は確認することが大切。
というのも、上述した通りJCBの法人クレジットカードによって、追加カードの発行可否は異なるからです。
きっと、JCBの法人クレジットカードを比較したいと考えている方の中には、追加カードを従業員に支給することを想定している方も多いと思います。
もし、そんな方がCARD Bizシリーズの法人クレジットカードを導入してしまうと、不満を抱いてしまう可能性が高いです。
そのため、従業員へ配ることを前提にJCB法人クレジットカードを導入しようとしているなら、必ず追加カードが発行できるか比較するようにしましょう。
また、追加カードが発行できるか確認することに加え、その年会費を比較することも重要です。
JCBの法人クレジットカードは、導入する親カードのランクによって、追加カードに掛かる年会費が様々。
仮に、大量の追加カードを発行しようと考えている場合、高ランクのJCB法人クレジットカードを導入すると、莫大なコストが掛かってしまいます。
場合によっては、追加カードを発行するだけで、数万円以上もの費用が掛かってしまうかもしれません。
なので、複数の従業員に配ることを考えてJCB法人クレジットカードを導入するなら、追加カードの年会費も比較することをおすすめします。
各ランクの年会費
基本的に、JCBが発行する法人クレジットカードは、シリーズ毎に年会費が異なる訳ではありません。
ただ、当然ながら導入する法人クレジットカードのランクによって、設定されている年会費は違います。
なので、JCBの法人クレジットカードを比較するなら、各ランクの年会費もチェックしておくことをおすすめします。
例えば、一般ランクのJCB法人クレジットカードは、シリーズにかかわらず年会費が1,250円と非常に低価格です。
法人クレジットカードの中でも、比較的低い年会費が設けられているので、導入によるコスト的な負担は抑えられることでしょう。
しかし、ゴールドランクやプラチナランクに関しては、一般ランクの数十倍もの年会費が掛かります。
もし、ポイント還元や付帯サービスなどで年会費以上の恩恵を受けられないのであれば、高ランクのJCB法人クレジットカードはおすすめできません。
よって、自身がどれほど法人クレジットカードを利用するか想定してから、導入するランクを決めるようにしましょう。
各ランクの付帯サービス
年会費と同様に、JCB法人クレジットカードの付帯サービスには、シリーズ毎にそこまで違いがありません。
そのため、JCB法人クレジットカードをシリーズで比較するなら、付帯サービスはあまり気にする必要がないでしょう。
しかし、シリーズ毎には違いがないものの、ランク毎には付帯するサービスに大きな違いがあります。
なので、ランクでJCB法人カードを比較する際は、しっかりと付帯サービスを確認することが大切です。
例えば、ゴールドやプラチナランクのJCB法人クレジットカードには、空港ラウンジに関するサービスが付帯しています。
国内の主要空港に設置されている空港ラウンジを無料で利用できることから、飛行機での出張が多い方にありがたいサービスです。
また、旅行傷害保険の補償金額は、JCB法人クレジットカードのランクで大きく違います。
一般ランクだと、最高3,000万円の補償が受けられるのに対し、ゴールドやプラチナランクだと、最高5,000万円~1億円もの補償が備わっています。
もし、出張を頻繁に行うのであれば、一般ランクと比較して、より手厚い補償が受けられる高ランクのJCB法人クレジットカードを導入する方が良いでしょう。
他にも、レストランの優待サービスやサポートデスクのサービスなど、ゴールド・プラチナランクのJCB法人クレジットカードには、より豪華なサービスが付帯。
JCBの法人クレジットカードに付帯サービスの質を求めるなら、しっかりと比較するようにしてください。
JCB法人クレジットカードの比較表!計8枚を紹介
それでは、上記で紹介した3シリーズのJCB法人クレジットカード計8枚を比較表にて一挙に紹介します!
シリーズ名 | オリジナルシリーズ | ビジネスプラスシリーズ | CARD Bizシリーズ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ランク | 一般 | ゴールド | プラチナ | 一般 | ゴールド | 一般 | ゴールド | プラチナ |
券面 | ![]() |
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還元サービス | ポイント | キャッシュバック | ポイント | |||||
ポイント還元率 | 最大0.75% | 最大0.80% | 最大0.85% | 付帯なし | 最大0.75% | 最大0.80% | 最大0.85% | |
マイル還元率 | 移行不可 | 移行不可 | 最大0.45% | 最大0.48% | 最大0.51% | |||
旅行傷害保険 | 国内:最高3,000万円 海外:最高3,000万円 |
国内:最高5,000万円 海外:最高1億円 |
国内:最高1億円 海外:最高1億円 |
付帯なし | 国内:最高5,000万円 海外:最高1億円 |
国内:最高3,000万円 海外:最高3,000万円 |
国内:最高5,000万円 海外:最高1億円 |
国内:最高1億円 海外:最高1億円 |
年会費 | 1,250円 (ネット申込で初年度無料) |
10,000円 (ネット申込で初年度無料) |
30,000円 | 1,250円 (ネット申込で初年度無料) |
10,000円 (ネット申込で初年度無料) |
1,250円 (ネット申込で初年度無料) |
10,000円 (ネット申込で初年度無料) |
30,000円 |
追加カード年会費 | 1,250円 | 3,000円 | 6,000円 | 1,250円 | 3,000円 | 付帯なし | ||
追加カード発行可能枚数 | 無制限 | 無制限 | 付帯なし | |||||
ETCカード年会費 | 無料 | 無料 | 無料 | |||||
ETCカード発行可能枚数 | 無制限 | 無制限 | 1枚のみ |
上記比較表の通り、オリジナルシリーズ・CARD Bizシリーズで実現できる最大ポイント還元率は、ランクによって異なります。
そこまで大きく数値が変わる訳ではありませんが、一般ランクとプラチナランクで比較すると、最大ポイント還元率の差は0.1%です。
そのため、法人クレジットカードの利用額によっては、獲得できるポイント数に大きく差が生まれるかもしれません。
とはいえ、年会費を比較すると、プラチナランクのJCB法人クレジットカードは、一般ランクより28,750円も高いです。
なので、掛かる年会費以上のポイントを獲得できないのであれば、一般ランクのJCB法人クレジットカードを導入する方が良いでしょう。
おすすめのJCB法人クレジットカードを紹介!万能な性能を誇る1枚
上記の比較表をもとに、今回おすすめのJCB法人クレジットカードとして紹介するのが「JCB一般法人カード」です!
この法人クレジットカードが持つ最大の魅力は、何といってもポイントが比較的貯めやすいところ!
最大で0.75%ものポイント還元率を実現できるので、効率的に経費削減が図れることでしょう。
とはいえ、JCBが発行する他の法人クレジットカードと比較すると、そこまでポイント還元率が優れている訳ではありません。
そのため、他のJCB法人クレジットカードを導入する方が良いのではと思った方もいるのではないでしょうか?
しかし、法人クレジットカード全体の平均ポイント還元率と比較すれば、JCB一般法人カードで実現できる数値は優秀です。
法人クレジットカードの平均ポイント還元率は0.5%程度なので、より楽にポイントを集められることは間違いありません!
それでいて、JCB一般法人カードの年会費はたった1,250円です。
ゴールドやプラチナランクのJCB法人クレジットカードより圧倒的に安いことから、特にコスパが優れていると言えます。
そんなJCB法人クレジットカードでは、追加カードを無制限に発行できます!
しかも、他ランクのJCB法人クレジットカードより、比較的低コストで追加カードを作成することが可能。
数人以上の従業員に法人クレジットカードを支給する目的で導入しても、きっと満足できることでしょう。
他にも、JCBが提供する豊富なサービスを利用できたり、審査に比較的通りやすい可能性が高かったりと、万人受けする特徴を持つJCB一般法人カード。
ネットから申し込めば初年度は年会費無料で利用できるので、ぜひこのJCB法人クレジットカードの導入を検討してみてください!
JCB法人クレジットカード以外も比較するならこちら!
今回は、JCBが発行する法人クレジットカードを比較しました。
また、比較した結果おすすめのJCB法人クレジットカードも紹介したので、導入を検討してみてはいかがでしょうか?
とはいえ、基本的にはJCBが発行する法人クレジットカード以外も比較してみることをおすすめします。
そうすれば、より自身に合った法人クレジットカードを見つけられるかもしれません。
もし、JCBが発行する法人クレジットカード以外も検討してみようかなと思った方がいたら、ぜひ当サイトを活用してみてください。
JCBが発行するものはもちろんのこと、非常に様々な種類の法人クレジットカードを紹介しているので、きっと比較しやすいと思います。