法人カードの年会費について解説!経費計上できる?
多くの法人カードに掛かる「年会費」。
法人カードを所持する上で把握しておくべきこの維持コストについて、あまり詳しくない方もいるのではないでしょうか?
実は、法人カードの年会費に関して、知っておかなければいけない知識はたくさんあります。
例えば、年会費を経費として計上できるのか、もしできるのであればどういった方法で会計処理するのか、知っておく方が良いでしょう。
もし、これらの知識を持っていなければ、法人カードの導入後に大きな失敗を犯してしまうかもしれません。
そうならないために、法人カードの年会費については、しっかりと把握しておことをおすすめします。
そこで今回は、法人カードの年会費にまつわる様々な情報を解説。
会計処理に関する情報を始め、年会費が無料・有料の法人カードにどういった違いがあるのか紹介します。
また、年会費無料・有料でおすすめの法人カードを1枚ずつ紹介するので、ぜひ最後まで見てみてください!
消費税は掛かるの?
きっと、法人カードの年会費には、消費税が掛かるのか気になる方もいるのではないでしょうか?
この答えを言うと、法人カードの年会費は課税対象です。
なので、法人カードの年会費には、消費税が掛かってしまいます。
年会費に消費税が掛かる理由は、法人カードが発行会社の提供するサービスとして判断されるため。
国税庁のサイトを確認してみると、消費税の課税対象に関して以下のように記載しています。
消費税の課税対象は、国内において事業者が事業として対価を得て行う資産の譲渡等及び外国貨物の引取り(輸入取引)です(注)。
参照サイト:課税の対象|国税庁
要は、「事業者や消費者に対して提供されるサービス」に消費税が掛かるということ。
法人カードは、この「事業者や消費者に対して提供されるサービス」に該当するという訳です。
よって、10%の消費税を加算した金額が実際に支払う年会費なので、覚えておくようにしましょう。
法人カードの年会費は経費として計上できる!
法人カードの年会費ですが、実は経費として計上することができます。
これは、国税庁が提示する「必要経費に算入できる金額」に、法人カードの年会費が含まれるからです。
「必要経費に算入できる金額」とは、以下の通り。
(1)総収入金額に対応する売上原価その他その総収入金額を得るために直接要した費用の額
(2)その年に生じた販売費、一般管理費その他業務上の費用の額
法人カードの年会費はこれに該当するので、安心して経費として計上してください!
また、経費として計上できるので、ある程度高い年会費の法人カードを選び、良質なサービスを受けるのも1つの選択肢です!
ただし、経費だけでなくプライベートな支払いも法人カードで行っていた場合、ビジネスでの利用頻度に応じて、経費として計上できる額が決まります。
例えば、年会費10,000円の法人カードで年間100万円の利用があり、70万円は経費、30万円はプライベートの支払いがあったとします。
この場合、法人カードをビジネス上で利用したのは7割と見なされ、経費として計上できる年会費は7,000円になるということです。
これではせっかく丸々経費として計上できる年会費が計上できなくなってしまうので、法人カードでプライベートの支払いを行うのは控えた方が良いでしょう。
勘定科目は「諸会費」or「支払手数料」
法人カードの年会費が経費として計上できることはわかりました。
しかし、勘定科目を何にすべきかわからない方もいるのではないでしょうか?
法人カードの年会費を経費として計上する際、該当する勘定科目は以下の2つです。
- 諸会費
- 支払手数料
諸会費とは、業界団体・商工会議所・自治会など、加入する団体に支払う会費のこと。
支払手数料とは、銀行の振込手数料や売買契約の仲介者に対して支払う手数料のことです。
法人カードの年会費はこの2つに当てはまるので、どちらの勘定科目で計上しても構いません。
とはいえ、「会費」という言葉に乗っとるのであれば、諸会費で計上する方が適切でしょう。
この際に気を付けてなくはならないのは、1度指定した勘定科目は毎年同じもので計上しなくてはいけないということ。
「今年は諸会費として計上」・「来年は支払手数料として計上」といったことはできないので、注意してください。
経費計上の手間がない永年無料の法人カードも存在!
経費計上ができると言っても、できることならしたくないという方もいると思います。
そんな方には、年会費が永年無料の法人カードがおすすめです!
永年無料の法人カードであれば、そもそも年会費が発生しないため、経費計上が不要。
法人カードでまとめられた経費のみを計上すれば良いので、会計処理はとても簡単です!
とはいえ、年会費が永年無料の法人カードは、そこまで選択肢がありません。
なので、自身のビジネスに最適な法人カードを見つけるのは難しいことでしょう。
そこでおすすめなのが、年会費が実質無料の法人カードです!
実質無料とは、特定の条件をクリアすることによって、年会費が無料になる法人カードのこと。
条件と言っても、年に1回の法人カード利用だったり、特定のサービス利用だったりと、簡単なものばかりです。
なので、年会費の経費計上が手間に感じる方は、実質無料の法人カードを検討してみてはいかがでしょうか?
無料同士で比較!性能に差はある?
ここでは、経費計上の手間が掛からない年会費無料の法人カードを比較していきます!
法人カード名 | ライフカードビジネスライト | 三井住友forOwnersクラシック | P-one Business MasterCard |
---|---|---|---|
券面 | ![]() |
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年会費 | 永年無料 | 実質無料 | 実質無料 |
年会費無料の条件 | なし | サービス加入 | 年1回のカード利用 |
発行会社 | ライフカード | 三井住友 | ポケットカード |
ランク | 一般 | 一般 | ゴールド |
ポイント還元率 | なし | 0.5% | 0.6% |
特徴 | 利用限度額最高200万円 弁護士相談サービス1時間無料 最短4営業日で発行可能 |
多彩なポイントアップサービス キャッシング限度額最高50万円 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯 |
赤字でも申し込める 利用限度額最高300万円 キャッシング限度額最高300万円 |
まず、年会費の項目を比較してみると、3枚の内2枚の法人カードが実質無料であることがわかります。
ただ、実質無料と言えど、設けられている条件は非常にシンプル。
年1回の法人カード利用や、特定のサービス利用で年会費が無料になるので、きっと多くの方がコストを掛けずに所持できることでしょう。
また、ポイント還元率の項目を比較した結果、「P-one Business MasterCard」が最も高い数値を実現可能です。
「ライフカードビジネスライト」がポイント還元サービスを備えていないことを考えると、年会費無料の法人カードの中でも優れていると言えます。
そして、各法人カードが持つ特徴を比較したところ、特に魅力的なのは「三井住友forOwnersクラシック」です。
この法人カードには、最高2,000万円もの補償が受けられる海外旅行傷害保険が付帯。
他2枚の法人カードは旅行傷害保険を備えていないことから、海外出張が多い方にはこの法人カードがおすすめです。
このように、年会費無料の法人カードでも、魅力的な点は様々。
年会費が掛からない法人カードはそこまで多くないので、比較した3枚から自身に合う1枚をぜひ選んでみてください!
無料と有料で比較!どんな違いがある?
先程は無料という条件の下で3枚の法人カードを比較したので、ここでは無料と有料の法人カードを比較していきます。
法人カード名 | P-one Business MasterCard | オリコEXGold forBiz |
---|---|---|
券面 | ![]() |
![]() |
年会費 | 実質無料 | 2,000円 |
年会費無料の条件 | 年1回のカード利用 | なし |
発行会社 | ポケットカード | オリコ |
ランク | ゴールド | ゴールド |
ポイント還元率 | 0.6% | 最大1.1% |
特徴 | 赤字でも申し込める 利用限度額最高300万円 キャッシング限度額最高300万円 |
審査通過率約60% コース料理が1人分無料 空港ラウンジ利用可能 |
上記比較表の通り、「オリコEXGold forBiz」は、2,000円の年会費が掛かってしまいます。
しかし、この法人カードでは、最大1.1%ものポイント還元率を実現可能!
これほどのポイント還元率を実現できれば、年会費以上のポイントを獲得するのは、そこまで難しくないことでしょう。
また、特徴を比較してみても、オリコEXGold forBizがいかに優れているかわかります。
この法人カードが持つ特徴の中でも、特に魅力的なのは「招待日和」というサービスです。
招待日和とは、全国にある高級レストランを2名以上で予約した際に、1名分のコース料理料金が無料になるサービスのこと。
利用するレストランによっては、1万円以上もの接待費削減を図ることが可能です。
そのため、年会費として2,000円掛かるものの、コスト以上の経費削減を容易に図れることでしょう。
そんなオリコEXGold forBizは、審査に通りやすいことでも有名です。
当サイトが独自調査した「審査通過率」を見てみると、この法人カードは約60%もの数値を誇っています。
約60%ということは、この法人カードに申請した3人に2人が審査に通過できているということ。
非常に審査に通りやすいことから、所持までのハードルは低いと言えます。
こうして年会費無料の法人カードと比較してみると、性能の差は歴然。
年会費が有料の法人カードの中でも、特に優れた性能を誇る1枚なので、オリコEXGold forBizの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
「無料」で選ぶならおすすめはこの1枚!
きっと、年会費が無料の法人カードを導入したいという方もいることでしょう。
そこで、今回年会費が掛からないおすすめの法人カードとして紹介するのが、「三井住友forOwnersクラシック」です。
これは、年会費を無料にする条件がそこまで難しくなく、それでいて性能面も申し分ない法人カードとなっています!
三井住友forOwnersクラシックは、通常1,250円の年会費が掛かります。
しかし、「マイ・ペイすリボ」というサービスを利用することにより、この年会費を無料にすることが可能です!
マイ・ペイすリボとは、名前の通りリボ払いに関連するサービスのこと。
事前に上限金額を設定して、その金額を超えた利用分がリボ払いになるというサービスです。
このマイ・ペイすリボの上限金額を設定することにより、三井住友forOwnersクラシックの年会費を無料にすることができます!
しかも、この法人カードは、実質無料の年会費で所持できるだけでなく、非常に優れた優待サービスも備えています!
それが、「VISAビジネスオファー」というサービスです。
ホテルやレストランといった施設を優待価格にしてくれるこのサービスを活用すれば、容易に経費削減を図ることが可能。
非常に様々なビジネスシーンでコストカットを狙えることから、多くのビジネスマンに重宝されています!
その他にも、優れたキャッシング機能を備えていたり、充実したポイントアップサービスを付帯していたりと、様々な魅力を持つ三井住友forOwnersクラシック。
非常に審査に通りやすいと言われているので、年会費が無料の法人カードを探している方は、ぜひ導入を検討してみてください!
年会費無料の法人カードは他にもある!こちらも見てみては?
今回は、法人カードの年会費について解説しました。
また、年会費が実質無料のおすすめ法人カードも紹介したので、ぜひ導入を検討してみてください!
とはいえ、他の法人カードも確認してから、より自分に合った1枚を導入したいという方もいることでしょう。
比較した通り、年会費無料の法人カードでも、その性能は様々。
他の法人カードも確認すれば、よりあなた好みの1枚に出会えるかもしれません。
もし、年会費が掛からない他の法人カードも見てみたいという方がいたら、当サイトの「年会費無料ランキング」をチェックしてみてはいかがでしょうか?
年会費無料ランキングでは、年会費無料のおすすめ法人カード3枚を厳選。
年会費が掛からないのはもちろんのこと、性能面も加味してランク付けしているので、きっとあなたにぴったりな法人カードが見つかると思います。
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